世界史の扉A(日本の食文化):
「ジャガイモとカボチャが日本に伝わった世界史的な背景と、そのネーミングの謎
とは?」
どちらも、新大陸と呼ばれた現在のアメリカ大陸原産の代表的な作物であり、『大航
海時代』と呼ばれるヨーロッパ人の対外進出を背景として、ジャガイモは鎖国後も通
商関係を維持したオランダ人商人によって、カボチャは明代の中国から我が国にも
たらされている。その経由先のジャワ島にちなんでジャガイモ(ジャガタライモ)、カン
ボジアにちなんでカボチャと名付けられた。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
我が国の歴史を、外国との関わりや世界史の大きな動きとの関連に注目しながら、
理解しようと努めている。
思考・判断:
身近な野菜を取り上げ、そのルーツやそれをもたらした担い手などを知ることにより、
我が国と世界の様々な地域との歴史的・文化的な結びつきについて考察している。
資料活用の技能・表現:
それぞれの野菜の原産地の歴史的・地理的な特色について、資料を調べ、発見した
ことを発表する。
知識・理解:
それぞれの野菜の原産地や、それをもたらした外国勢力と我が国の歴史的・文化的
な関わり合いについて、理解を深めている。